kintone plugin series

取引先マスタを基に、指定した期間のデータを他のアプリから取得し、帳票レコードを生成するプラグインです。
複数のアプリから関連データを収集し、1つまたは複数のテーブルに振り分けてコピーすることで、請求書や支払指示書の作成だけでなく、期間内の入出金の管理や、目的に応じた柔軟な帳票作成が可能になります。
また、Boost! ActionやBoost! Submitと併用することで、帳票番号の自動採番や、複雑な日付処理・税計算の自動化にも対応可能です。
ダウンロード
ダウンロードしたZipファイルは解凍せず、そのままkintoneへインストールして下さい。
Boost!シリーズのプラグインはすべて無料でダウンロードして使用できますが、3ヶ月の試用期間を過ぎると、インストールしているアプリ毎に1日1回、ライセンス購入を促すメッセージが表示されます。
インストール
インストールをしたら、プラグインの設定画面を開き、動作設定を行います。
設定

まず、本プラグインをインストールするアプリにデータを格納するためのいくつかのフィールドが必要となります。
1. 取引先フィールド |
帳票の発行対象となる取引先を参照しているフィールドです。 利用できるフィールドタイプはルックアップに限定されます。 |
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2. 発行日フィールド |
帳票の発行日を格納するためのフィールドです。 日付フィールドを1つ配置してください。 |
3. 合計金額フィールド |
今回の帳票で作成された合計金額が格納されているフィールドです。 利用できるフィールドタイプは数値/計算のいずれかに限定されます。 |
4. 前回金額フィールド |
直近で作成された合計金額を記録するためのフィールドです。 数値フィールドを1つ配置してください。 |
配置後は、必ず「アプリの更新」ボタンを押して変更を確定してください。更新が行われていない場合、プラグイン設定画面でフィールドを選択できません。

次に、帳票明細の基となる「転記元アプリ」に配置しておく必要があるフィールドについて説明します。
1. 取引先フィールド |
帳票作成先アプリの取引先と紐づけるためのキーとなるフィールドです。 帳票作成先アプリの取引先フィールドと同じ値を保持する必要があります。 |
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2. 日付フィールド |
取引日や発生日など、帳票作成の対象日を判定するための日付を保持するフィールドです。 一覧画面で指定される「発行日」に合致するレコードまたはテーブル行が転記対象となります。 |


準備が整ったら、プラグインの設定画面を開いて、表示内容に合わせた各フィールドを指定し、プラグインの実行ボタンに関する追加指定も行います。
「10日締め」「月末締め」など、帳票作成対象の取引先を絞り込んで作成出来るように「取引先分類フィールド」という項目をご用意しております。
こちらは、取引先フィールドで参照しているアプリ内のフィールドになりますので、ご注意ください。


転記元アプリと帳票明細のソートの設定は「設定画面を開く」ボタンをクリックして表示されるポップアップ画面から行います。


kintoneではテーブル外の計算フィールドで条件に応じた合計値を算出することができません。
この制限に対応するため、、転記内容に「入金」と「出金」が混在している場合は、それぞれの転記先のフィールドを用途に応じて振り分けるようにして下さい。

転記完了後はBoost! Actionが実行されますので、帳票の用途に応じた自動計算を行うことが出来ます。
ここでは、サンプルアプリにおいて必要となった計算式とその解説を記載します。
対象フィールド | 計算式と解説 |
---|---|
BillMonth |
DATE_FORMAT(%BillingDate%,"Ym") Boost! Submitで自動採番を行う為に、発生日をベースにしたグループキーを生成しています。 |
Date |
IF(REPLACE(PREVROW(%Date%),"a","")=%Date%,%Date%+"a",%Date%) 日付表示の重複を削除する為に、上の行と同じ日付であった場合は一時的に日付の後ろに"a"をセットしています。 |
Date |
IF(RIGHT(%Date%,1)="a","",%Date%) 上段の計算式で"a"がついている値はクリアしています。 |
Sales10 |
IF(%Tax%="10",%UnitPrice%*%Quantity%,0) 転送元のTax値が"10"であれば、Sales10フィールドに計算結果をセットしています。 |
Sales08 |
IF(%Tax%="8",%UnitPrice%*%Quantity%,0) 転送元のTax値が"8"であれば、Sales08フィールドに計算結果をセットしています。 |
Total |
%Sales10%+%Sales08%+TO_NUMBER(%Received%) 「入金」と「出金」が混在しているので、それぞれに異なるフィールドへ転記し、この明細合計列に別途セットしています。 |
Breakdown |
IF(TO_NUMBER(%Received%)!=0,"Payment Entry",%Breakdown%) このサンプルアプリでは入金側は内訳への転記が指定されていないので、計算式によって内訳をセットしています。 |
操作

レコード一覧画面において、指定した条件に合致すると、発生時を選択する為のアイコンボタンと、設定済みであれば、帳票作成対象の取引先を絞り込むドロップダウンが表示されます。


表示されたボタンをクリックすると帳票作成が実行されます。
本プラグインでは、帳票の保存前にBoost! ActionとBoost! Submitが実行され、その結果を反映したレコードが保存される仕組みになっています。明細の日付の重複削除や複雑な税率計算などが必要な場合は、Boost! Actionをこのアプリにインストールし、動作イベントとして「フィールド値の変更」を設定した上で、必要な処理を構成してください。また、自動採番を用いた帳票番号を付与したい場合は、Boost! Submitをこのアプリにインストールし、動作イベントとして「レコード追加画面での保存ボタンクリック」または「レコード編集画面での保存ボタンクリック」を設定した上で、必要な処理を構成してください。
料金
Boost!シリーズのプラグインはすべて無料でダウンロードして使用できますが、3ヶ月の試用期間を過ぎると、インストールしているアプリ毎に1日1回、ライセンス購入を促すメッセージが表示されます。このメッセージを表示させずに利用する為には、年額10,000円をお支払頂く必要があります。
Boost!はドメインライセンスになりますので、ユーザー数に上限はありません。
個々の製品単位ではなく、Boost!シリーズ全体としてのライセンスであり料金になります。
Boost! InjectorとBoost! Echoに関しましては、3ヶ月の試用期間を過ぎた段階でライセンスの購入がお済でない場合は、使用が出来なくなりますのでご注意下さい。